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百科事典の使い方を知ろう! ~亀山市立川崎小学校の授業レポート~ 後編
前編では、図書館にある百科事典「ポプラディア」を使って、「アンパンマン」を調べてみるところまでを紹介しました。後編も引き続き、亀山市教育委員会 学校図書館活用アドバイザー 川口恭子先生の授業の様子をレポートします。
背⇒つめ⇒柱⇒見出し語
『百科事典で調べるためには、まず「背表紙」を見ましょう。次に「つめ」、そして「柱」で大体のページまでたどり着いたら、「見出し語」を見つけて…』と川口先生の説明は続きます。この大切なポイント『背⇒つめ⇒柱⇒見出し語』を、子どもたちと一緒に何度も繰り返し声に出していました。
この他にも、ある項目の解説の中に青色の文字がある場合は、その文字の内容が別の項目として掲載されていることや、最初はポプラディアに「かいけつゾロリ」は載っていなかったことなど、まじめな話とちょっとくだけた話を織り交ぜながら、百科事典の上手な使い方を教えていました。
自分で調べてみよう
一通り使い方を説明したら、子どもたちが実際に百科事典を使って調べものをしてみます。調べる項目は川口先生が用意した紙袋の中から、くじ引きのように決めていきます。
その項目を3~4人のグループで調べて、あらかじめ用意した用紙に各自で書き留めていきます。例えば項目「クロワッサン」は、3巻の341ページに載っていて、「三日月」という意味、といったことを調べていきます。
子どもたちが迷っていると、川口先生や司書の松尾先生、担任の先生も少しずつアドバイスをしながら、自分たちで調べることを身に着けているようでした。調べ学習で自主性を高めるためにも、指導者の適切なサポートが重要であることがよく分かります。
使いやすいエリア分け
この授業の最中に、他の低学年のクラスが「図書」の時間で図書館にやってきて、思い思いの場所で本を読んだり、探したりする場面がありました。調べ学習をする奥の方のエリアと、入り口近くの楽しみ読みのエリアがしっかりと別れていますから、このように「調べ学習」と「図書」の授業が重なっても、お互いに支障なく授業が進められていました。