研究所だより

平湯文夫の研究所だより No.013


学校図書館に人を置く全国の運動元気です。

◎近年、公共図書館づくりでおもしろいやり方が始まったようです。
建物の設計や施工がある程度進んだところで、この館内のレイアウトプランと費用を示してほしいと何社かを指名して依頼するものです。
つまり、レイアウトプランのよさを競うコンペと費用の安さを競う入札を一つにしたようなもので、賢いやり方ではないかと思っています。
 私はここ数年で4回経験しましたが、呼び名があったら呼び名を、どんなところで行われているのか、またお考えなど、ご存知の方はお聞かせいただけると嬉しいです。
 4回の内1館採用されて喜ばれるのをつくりあげ、1館は今、提案して結果待ちの段階です。
 今回は、初めてでしたが、居並ぶ10名ほどの方たちの前で説明をする機会が与えられました。実際上の審査会だったかと思います。
これまでの3回が提案書と見積りを出すだけだったのに比べ、直接説明したり、質問に答えさせてもらえて、これはさらにいい方法ではないかと思いました。
 中央の大手など、9社の中で選んでもらえるか今楽しみにしているところです。

◎月末には上京。「学校図書館を考える会全国連絡会第8回集会」と「全国の学校図書館に人を!の夢と運動をつなぐ情報交流紙『ぱっちわーく』主催の2日つづきの会に参加。北海道からも四国からも九州からも集まりました。熱心な人たちがいるわ、進んでる自治体・学校図書館があるわ、と思いました。

◎夜は、戦後、焼跡の、ひどい食料難の東京で、中学生の僕をあずかってくれた義姉を久しぶりに訪ねようと、出発前に電話すると、なんとその日は米寿の誕生日だとのこと。子どもたち、孫たちに混じって健康と長寿を心から祝ってあげられてほんとによかった。何という偶然か。神の知らせか。


この記事は、2003年7月1日から平湯文夫先生が自身のホームページ「図書館づくりと子どもの本の研究所」に掲載した研究所だよりを再編集して転載したものです。


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