研究所だより

平湯文夫の研究所だより No.103



松居 友さんが新しい絵本を出しました。

 新しく出た絵本のこともですが、友さんのここ10数年の活動はすさまじいので、友さんの「ミンダナオ子ども図書館」の印刷物を借りて、ホームページを見ていただくことにしました。
 友さんのお父さんは、かつて不毛といわれた日本の児童文学を、石井桃子さんや小宮山量平さんらと、世界のトップレベルまで導いた偉大な人ですが、友さんもまた、たいへんりっぱなミッションと大きなスケールの人だと驚いています。
 月千円ほどで、たくさんの子どもたちの生命を救えることなど、ユニセフのテレビ放送などでおなじみですが、友さんのところも、年間数万円の寄付で、小学校や高校、大学へやってあげられるなど、途方もないことをいっぱいやっておられます。いつか会ったご婦人は、「50万円で保育所を一つ寄贈し、現地も訪ねてきました」といっておられました。
 テレビ東京で放映された「池上彰のジャパンプロジエクト、『世界の”命の現場“で奮闘する日本人』」と「なぜここに日本人」の番組もミンダナオ子ども図書館の映像サイトで見ることができます。ぜひおつきあいをしてください。5月1日から6月18日まで講演で来日されます。この受け皿もつくっていただけると嬉しいです。
 堺市の平和貢献賞をアウンサンスーチーさんといっしょに受賞されたぐらいですから、ノーベル賞も夢ではなさそうです。友さんの酋長姿、すてきじゃありませんか。


この記事は、2003年7月1日から平湯文夫先生が自身のホームページ「図書館づくりと子どもの本の研究所」に掲載した研究所だよりを再編集して転載したものです。


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