研究所だより

平湯文夫の研究所だより No.002


『図書館を生きかえらせるシリーズ』の改訂版が出ました。

 この春から『図書館を生きかえらせるシリーズ』の改訂作業にかかってきました。
 そのうち『平湯モデル図書館家具のとり入れ方とカタログ篇』(略称『カタログ』)の『改訂2版』を7月1日に出版できました。
 つづいて『図書館を家具とレイアウトで生きかえらせるーカラーパネル篇』(略称『カラーパネル篇』)の『改訂2版』もこの8月1日、宮崎の「木城(きじょう)えほんの郷(さと)」から出版されました。
 そして、新しく『図書館家具の徹底的研究―写真を見ながらいっしょに考えましょう篇』(略称『徹底的研究』)もなんとか9月には、とがんばっているところです。これは研究所からの発行です。
 これらの3冊は、「図書館を生きかえらせる」ための実際的なノウハウを、私が撮りためた写真をいっぱい使って、絵本感覚でわかりやすく、楽しく伝えられないものかと試みた、いわば三姉妹篇です。
 内容は、ディスプレイや掲示などのソフト面も含みますが、家具やレイアウトや建築プランなどのハード寄りからの、ほかには類書も論文もほとんどないものです。
『カタログ』は、従来の図書館家具と大きくちがう「平湯モデル」を全国に普及していくには業者の手を借りるほかないので、業者のカタログのようなかたちをとっていますが、通常のカタログとは大きくちがって、図書館を生きかえらせるノウハウをいっぱいてんこ盛りしたあくまで私の著作です。一点一点の図書館家具について、その開発の意図と生かし方から、学校図書館・公共図書館・幼稚園のえほんの部屋などのプランの仕方まで、図面入りで分かりやすくのべてあります。
 製作費は業者に負担してもらっていますので無料です。
 10月頃には、埼玉福祉の『図書館用品総合カタログ』の新版に便乗させてもらって全国の各種図書館と教育委員会に発送の予定です。お急ぎの方は、研究所まで申し込んでいただくと、300円ほどの送料実費でお送りします。(赤色郵便振替用紙同封)
 『カラーパネル篇』は、従来の図書館家具やレイアウトに納得できず、図書館を生きかえらせるノウハウを、スライドをたくさん見ていただきながら、「スライドトーク」として各地で話してきたものがもとになったものです。東京の学校司書だった板垣さんが、東京まではなかなか来ていただけないでしょうから、写真とトークをパネルにしてほしいといわれて、A3で20枚ほどのパネルにつくってあげたものが、カラーコピーとなって広がり、それならいっそ本にしましょうと宮崎の宮田さんたちが本にしてくださったものです。
 初版1刷―5000部、2刷―3000部と脅威的(?)な売行きで、この改訂2版は増頁で印刷も美しくして5000部刷り、値段は据え置きとしてくださいました。
 価格は1冊800円、送料共1000円。10冊以上は送料共1冊につき600円と断然格安です。各地で広げていただきやすいように特別に設定しました。こういうことはまわりに仲間がふえていかないとできないことだからです。

  注文は、〒884-0104 宮崎県児湯郡木城町石河内475 
  木城えほんの郷 Tel 0983-39-1141 Fax 0983-39-1180

  『徹底的研究篇』は、前2篇で言いたりなかったところなど、ちょっと押しつけがましいですが、「これでも私の言っていることはまちがっていますか」と、ちょっとつっこんで論じて、現場で働いている人たちや利用者や専門店やデザイナーや建築士の方たちの意見をぜひきかせてほしいというものです。 なんとか9月中には生みおとしたいものです。


この記事は、2003年7月1日から平湯文夫先生が自身のホームページ「図書館づくりと子どもの本の研究所」に掲載した研究所だよりを再編集して転載したものです。


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