研究所だより

平湯文夫の研究所だより No.74



県立長崎図書館移転についての新聞連載が終わりました。

 県立長崎図書館移転問題についての提言をかなり明快に書けたかと思っています。「郷土資料だけでなく、全分野の研究調査のための資料を整えたリサーチライブラリーを長崎に」という私の提言がとり入れられるのか。とり入れられなくても、歴史の審判のための長崎県図書館史への証言はしっかり残せたと思います。


郷里の8町が合併してできた市へ公共図書館と学校図書館をさらに活性化させる話をしに行きました。

 合併前の全8町に図書館が揃っていて、その図書館員たち全員をはじめ、学校図書館からも、市民にも1人でも多く出席してもらいたいからと、夜7時からの会でした。午後、中央図書館長さんに4館を案内していただきましたが、司書の方たちがみんなさわやかで、館内も、どこもすてきでした。この全8町の図書館で最初にできたのが、私の郷里の町の私が手伝った、初期の平湯モデルの図書館です。当時の町長さんが、私が図書館計画もやっていることを、その頃の新聞連載などで知っておられたのか、突然依頼があったのです。その町長さんは、父の教え子だったようで、上京の折には、私の長兄宅の仏前に詣でてくださったとも聞きました。25年前、いち早くできたこの図書館が、全8町の図書館づくりを促すことになったのかもしれません。他の2館にも平湯モデルがとり入れられていました。今回の講師依頼まで一つの物語のつづきなのかもしれないと思ったりしました。


この記事は、2003年7月1日から平湯文夫先生が自身のホームページ「図書館づくりと子どもの本の研究所」に掲載した研究所だよりを再編集して転載したものです。


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